「レーザーペッカーで木やアクリルを切り抜けるの?」
レーザー彫刻機は彫るだけでなく、素材を切り抜く(切断する)こともできます。ただし、切断できる素材や厚さは機種によって大きく違います。この記事では、公式サイトの仕様と公式の素材設定一覧(2026年9月確認)をもとに、LaserPecker各機種の切断能力と設定値をまとめました。
⏱ 先に結論:切断が目的なら
- 本格的に切断したい → LX2(40W):桐 最大22mm・アクリル 最大20mm
- ポータブル機で厚めの素材も → LP5:バスウッド 最大20mm・黒アクリル 最大15mm・金属板 最大0.5mm
- 薄い素材を切れれば十分 → LP4・LP2 Plus:LP4はバルサ材8mm・黒アクリル5mm(1回)
- LP2・LP3は切断向きではない(彫刻・刻印向け)
この記事でわかること
- ✅ 機種別の切断能力(公式の数値)
- ✅ 素材別の切断の公式設定値
- ✅ きれいに切るためのコツ
- ✅ 切断してはいけない素材
📖 どのレーザーペッカーを選べばよいか気になる方は、こちらもあわせてどうぞ。
機種別の切断能力

公式サイトの仕様に記載されている、各機種の切断能力です。

| 機種 | 公式の切断能力 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| LX2(40W) | 桐 最大22mm/チェリー 最大19mm/アクリル 最大20mm/ステンレス 最大0.5mm | 本格的な切断・大型作品 |
| LP5 | バスウッド 最大20mm/黒アクリル 最大15mm/真鍮・ステンレス・アルミ・チタン板 最大0.5mm | 厚めの素材・金属の薄板 |
| LP4 | バルサ材 8mm/ダーク不透明アクリル 5mm(1回で切断) | 薄い木材・アクリル・革・紙 |
| LP2 Plus | バスウッド 4mm(1回)・6mm(4回)/黒アクリル 2.5mm(1回)・6.5mm(5回) | 薄い木材・アクリル・紙 |
| LP2・LP3 | 公式の仕様に切断能力の記載なし | 彫刻・刻印向け |
※ 公式サイトの製品仕様(2026年9月30日確認)。LX2は40Wモジュールでの値です。素材の種類や状態によって結果は変わります。
💬 厚い木材を切り抜いてパズルや看板を作りたいなら、LX2かLP5が候補です。キーホルダーや薄いアクリルのパーツを切り抜く程度なら、LP4やLP2 Plusでも対応できます。
素材別の切断の公式設定値
LaserPecker公式の「彫刻・切断用素材設定一覧」には、機種ごとに「線切断」の目安の値が掲載されています。値は「パワー% / 深さ%」で、アプリの同じ項目に入力します。
LP4(青色レーザー10W)

| 素材(公式の名称) | 線切断(パワー% / 深さ%) |
|---|---|
| バスウッド板 | 100/98 |
| ブラックウォールナット | 100/98 |
| 竹 | 50/100 |
| ブナ | 100/95 |
| コルクコースター | 50/93 |
| 密度ボード(MDF) | 100/95 |
| クラフト紙 | 10/99 |
| カードストック紙 | 30/94 |
| 厚紙 | 60/97 |
| 段ボール紙 | 60/97 |
| 再生紙 | 20/86 |
| マーカー紙 | 20/94 |
| アクリル | 100/95 |
| 感光シール | 50/97 |
| 牛革 | 30/35 |
| 人造皮革 | 30/96 |
LP5(青色ダイオード20W)

| 素材(公式の名称) | 線切断(パワー% / 深さ%) |
|---|---|
| バスウッド板(1mm) | 62/90 |
| バスウッド板(3mm) | 69/95 |
| クラフト紙 | 60/73 |
| 厚紙 | 80/90 |
| 段ボール紙 | 97/93 |
| 再生紙 | 67/75 |
| アクリル | 70/99 |
| 人造皮革 | 67/80 |
※ LP5は焦点距離150mmの値です。
LP2 Plus(青色レーザー10W)
| 素材(公式の名称) | カット(パワー% / 深さ%) |
|---|---|
| 合板 | 93/89 |
| 黒クルミ材 | 90/94 |
| ポプラ材 | 70/95 |
| クラフト紙 | 15/95 |
| ボール紙(厚さ1.0mm) | 85/92 |
※ LaserPecker公式の「彫刻・切断用素材設定一覧」の値(2026年9月30日確認)。公式でも目安とされているため、端材で試してから本番に入ってください。
きれいに切るためのコツ
- 薄い素材から試す:公式の値を出発点に、まずは薄い板で切れるか確認します
- 切れないときは繰り返し切る:一度で切れない場合は、同じ設定で何回か切る(パスを増やす)と切り抜けることがあります
- 素材を平らに固定する:反っていると焦点がずれて、切り口が乱れます
- 下に敷くものを用意する:作業台を焦がさないよう、カッティングプレートなどを敷きます(LP5には公式の特典で付属)
- 作業中はその場を離れない:切断は彫刻より熱がこもりやすいため、火が出ないよう見守ります
- 換気をする:切断は煙が多く出ます
木材ごとの彫刻の設定は「木材にレーザー彫刻する方法|失敗しない設定値と焦げ対策」、アクリルの加工は「アクリルスタンドをレーザー加工で自作する方法と設定まとめ」で解説しています。
切断してはいけない素材
| 素材 | 理由 |
|---|---|
| 塩化ビニール(PVC・塩ビ) | 加工すると塩素を含む有害なガスが発生し、人体や機械に悪影響がある |
| ポリカーボネート | 燃えやすく、有害なガスが出る |
| 炭素繊維(CFRP) | 有害な粉じんが出る |
| 透明な素材(前処理なし) | レーザーが透過して加工できない(LX2の公式FAQより) |
※ 公式の設定一覧にはPVCの値も掲載されていますが、当サイトでは安全のためおすすめしません。素材の材質が分からないものは加工しないようにしましょう。
本格的に切断したいならLX2・LP5

LX2は、20W・40Wのレーザーモジュールを付け替えて使う密閉型のレーザーカッターです(60Wモジュールは近日発売予定)。40Wモジュールなら桐を最大22mmまで切断でき、500×305mmの広い加工エリアで大きな作品も作れます。詳しくは「LaserPecker LX2の評価|モジュール交換式レーザーカッターの実力」をご覧ください。
LP5は、ポータブル機ながらバスウッドを最大20mm、金属板を最大0.5mmまで切断できます。詳しくは「LaserPecker LP5の評価|価格・スペックとLP4との違い」をご覧ください。
よくある質問
Q. LP4でアクリルキーホルダーを切り抜けますか?
公式の仕様では、LP4はダーク不透明アクリルを5mmまで1回で切断できます。透明なアクリルはレーザーが透過しやすいため、切断には向きません。
Q. LP2で切断はできますか?
LP2の公式の仕様には切断能力の記載がなく、彫刻向けの機種です。切断もしたい場合は、同じシリーズのLP2 Plus(バスウッド4mm・黒アクリル2.5mmを1回で切断)が候補になります。
Q. 金属は切断できますか?
LP5(最大0.5mm)とLX2の40Wモジュール(ステンレス最大0.5mm)が、金属の薄板の切断に対応しています。LP4・LP2 Plus・LP3は金属の切断には対応していません。
Q. 切断にかかる時間はどれくらいですか?
素材の種類・厚さ・形の複雑さによって大きく変わるため、一概には言えません。まずは小さな形で試し、仕上がりと時間を確認してから本番に入りましょう。
まとめ:切りたい素材と厚さで機種を選ぶ
| 切りたいもの | おすすめ |
|---|---|
| 厚い木材・アクリル(10mm以上) | LX2/LP5 |
| 金属の薄板 | LP5/LX2 |
| 薄い木材・アクリル・革・紙 | LP4/LP2 Plus |
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📊 機種ごとのスペック・価格・得意素材をまとめて比べるならこちら。
本記事のスペック・設定値は2026年9月時点の公式サイトの情報です。最適な設定は素材や機体によって変わるため、試し彫り・試し切りでご確認ください。

