金属にレーザー刻印する方法|設定値と対応素材を完全解説

使い方・素材別

「ステンレスや金属に刻印したいけど、どうすればいいの?」

金属へのレーザー刻印は木材・革と比べて特殊な知識が必要です。レーザー彫刻機の種類によって「できること・できないこと」が大きく変わります。この記事では、LaserPeckerを使って金属に刻印する2つの方法と、それぞれの仕上がり・向いている素材を詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ✅ 金属刻印に必要なレーザーの種類と違い
  • ✅ コーティング材(セラマーク)を使った青色レーザーでの金属刻印方法
  • ✅ LP3の赤外線レーザーによる直接刻印の方法
  • ✅ 対応素材別の設定値と注意点

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金属刻印に必要なレーザーの種類

金属への直接彫刻には、一般的に赤外線(IR)レーザーまたは高出力の青色レーザー(特殊コーティング使用)が必要です。

方法 使用機種 コーティング 仕上がりの質
赤外線レーザー直接刻印 LP3(IRモード) 不要 ★★★★☆
青色レーザー+コーティング LP4・LP5 必要(セラマーク等) ★★★☆☆

💬 「金属への刻印を主な用途にするならLP3が最適」というのが結論です。LP4・LP5でもコーティング材を使えば対応できますが、手間と仕上がりのバランスからLP3が一段上です。


方法①:LP3(赤外線レーザー)で直接刻印する

LaserPecker LP3 赤外線レーザー彫刻機

LP3は青色レーザー(5W)と赤外線レーザー(1W・IR)の2種類を搭載しています。赤外線モードに切り替えることで、コーティングなしで金属への直接刻印が可能です。

手順

  1. LP3の電源を入れ、Design Spaceアプリに接続
  2. アプリの設定からレーザーモードを「IR(赤外線)」に切り替え
  3. 刻印したいデザイン・テキストを入力
  4. 金属素材をフラットな台の上にしっかり固定
  5. オートフォーカスで焦点を合わせる
  6. 試し彫りを行い、設定値を確認
  7. 本番の刻印を実行

LP3赤外線モード設定値目安

素材 パワー目安 スピード目安 備考
ステンレス(鏡面) 55〜70% 40〜60% 黒く発色しやすい
ステンレス(ヘアライン) 60〜75% 35〜55% 表面の状態で変化あり
チタン 45〜60% 45〜65% 発色が美しい
アルミ(アルマイト加工) 50〜65% 50〜65% 安定した仕上がり
真鍮 60〜75% 40〜55% 黒く発色

※ 金属の表面処理・製造元・ロットによって最適値は異なります。必ず試し彫りで確認してください。


方法②:コーティング材(セラマーク)を使った青色レーザー刻印

LP4・LP5の青色レーザーで金属に刻印するには、専用のコーティング材を使います。代表的なのが「CerMark(セラマーク)」や類似品のレーザーマーキングスプレーです。

手順

  1. 金属表面のホコリ・油分をアルコールで拭き取る
  2. セラマーク(レーザーマーキングスプレー)を薄く均一に吹き付ける
  3. 完全に乾燥させる(自然乾燥5〜10分、またはヒートガンで速乾)
  4. LP4・LP5で彫刻を実行
  5. 水と柔らかい布でコーティング剤の残留物を拭き取る
  6. 刻印された模様が金属に残る

LP4(10W)+セラマーク設定値目安

素材 パワー目安 スピード目安 備考
ステンレス+セラマーク 60〜75% 40〜55% 黒い刻印が残る
アルミ+セラマーク 55〜70% 45〜60% 均質な仕上がり
鉄・スチール+セラマーク 65〜80% 35〜50% やや高パワーが必要

セラマーク使用の注意点

  • 一度使い切ったコーティングは再塗布が必要
  • スプレーが厚すぎると刻印がぼやける
  • 乾燥が不十分だと仕上がりにムラが出る
  • コスト面:セラマーク1本で約30〜50mlのため、量産にはコストがかかる

対応素材別の特徴と注意点

ステンレス(SUS304・SUS316など)

金属刻印の中で最も人気の素材です。タンブラー・スプーン・フォーク・名刺入れ・キーホルダーなど日用品への名入れに活用されます。

  • 鏡面仕上げは黒く発色して見栄えが良い
  • ヘアライン仕上げはやや設定が必要
  • 食器・食品接触する製品には適切なレーザー設定が必要

チタン

チタンは赤外線レーザーとの相性が最も良い金属のひとつです。出力と速度の設定によって、黒・灰色・金・紫・青など様々な発色が得られるため、カラー刻印を楽しめます。

アクセサリー・メディカルタグ・名札などに活用されます。

アルミ(アルマイト加工済み)

アルマイト加工(陽極酸化処理)されたアルミは赤外線レーザーでの刻印に適しています。スマホケース・ノートPCカバー・ペンなど工業製品への刻印に向いています。

無加工アルミは反射率が高くレーザーが反射しやすいため難易度が上がります。

銅・真鍮

赤外線レーザーでの刻印は可能ですが、銅の反射率が高いため安定した仕上がりを出すのに調整が必要です。真鍮(銅と亜鉛の合金)は比較的安定した刻印が可能です。アクセサリー・バックル・装飾品への活用が多いです。

対応が難しい金属

  • 金・純金:反射率が高く直接刻印は難しい。金メッキ素材は可能な場合がある
  • 純銅:反射率が高く不安定。試し彫りが必須
  • 表面コーティングなしのアルミ板:反射でレーザーモジュールを傷める可能性があるため注意

金属刻印でよくある失敗と対策

失敗 原因 対策
刻印が薄くて見えない パワー低・スピード速すぎ パワーアップ・スピードダウン
ムラがある 素材の固定がズレた しっかりクランプで固定
線がぼやける フォーカスがズレている オートフォーカス再調整
セラマーク後に残留物が残る 拭き取り不足 水拭き後に再度確認
予期しない発色 素材の表面処理が想定と違う 端材で試し彫りを必ず行う

金属刻印の用途と単価の目安

商品 素材 単価目安
ステンレスタンブラー名入れ ステンレス 3,000〜8,000円
チタンアクセサリー名入れ チタン 5,000〜15,000円
ステンレス製キーホルダー ステンレス 1,500〜3,500円
アルミスマホケース名入れ アルミ 2,000〜5,000円
ステンレス名刺入れ名入れ ステンレス 3,000〜8,000円

金属製品は木材・革より単価が高く、副業での収益化に有利な素材です。LP3を使った金属刻印は差別化要素になります。


よくある質問

Q. LP4でもステンレスに刻印できますか?

セラマーク(レーザーマーキングスプレー)を使えば可能です。ただしコーティング作業の手間とコストがかかります。金属刻印を頻繁に行うならLP3が効率的です。

Q. 金属刻印で食器への名入れは安全ですか?

赤外線レーザーによるステンレス食器への刻印は物理的な変化のみで、有害物質は発生しません。ただしコーティング材(セラマーク等)を使う場合は、食品接触部分には使用しないでください。

Q. スマホにレーザー刻印できますか?

スマホ本体(アルマイト加工アルミ製)への刻印は可能ですが、電子機器の内部にレーザーが影響を及ぼすリスクがあります。スマホケース(アルミ製)への刻印の方が安全で実用的です。

Q. LP3の赤外線レーザーは安全ですか?

赤外線レーザーは目に見えないため、通常の光に見える青色レーザーよりも危険度が高いです。必ず付属の保護メガネを着用し、照射中は直視しないようにしてください。


まとめ:金属刻印はLP3が最適解

💬 金属刻印を本気でやりたいならLP3の赤外線モードが最も効率的です。コーティング材不要で安定した仕上がりが得られるため、副業でステンレスタンブラーの名入れサービスをする方にとって投資する価値は十分あります。

  • LP3(赤外線モード):コーティング不要・安定した金属直接刻印・最もおすすめ
  • LP4・LP5+セラマーク:手持ちの機器で試したいとき・コーティング作業を厭わない場合

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本記事の設定値は目安です。素材・機体の個体差があるため、必ず試し彫りでご確認ください。

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